あなたはこのような経験はないですか?
夕方退社頃になると靴が履けなくなる。
しゃがんだときのふくらはぎの感覚がパツンパツンになる。
むくんで足の指のすきまがなくなってしまう。
このようなむくみで体重は何キロくらい増えてしまうのでしょうか。
今回は、むくみの正体を知ることで、ほっそりとした脚をゲットする方法を説明していきます。
では、むくみの原因を知ることからはじめましょう!
人間の体の水分とむくみ
私たちの体は、体重の約55~60%が水分でできています。
体を構成する成分の割合は、たんぱく質約18%、水分55~60%、脂肪約16%となっています。
ちなみに新生児の水分量は80%!
私たちが口から取り込んだ水分は腸で吸収され、血液などの体液となって全身を循環します。
そして、老廃物を尿として排泄します。
また、体温が上がると皮膚への血液量を増やして、汗として水分を排出します。
このサイクルが上手に行われなくなると、余分な水分が体の中に残ってしまいます。
これがむくみの原因となります。
むくみで体重は何キロ増える?
大抵の脚のむくみは翌朝には引いているので、毎日の生活でむくみをあまり気にすることはありません。
でも、気にしていないだけであって、昨日むくんだ量の水分は、体の中のどこかにあるのです。
今の体重から3キロ減ると、それだけでかなり痩せることができると思いませんか。
そう考えると、ぜひともむくみをケアしたくなりますね。
むくみは、どうしてできるのでしょうか。
むくみの原因はいくつかあります。
むくみの原因
むくみができる原因は、血液の流れと関係があります。
血液の流れが悪い
むくみの原因は、ほとんどが血液の流れと関係してきます。
私たちの体の中の水分や栄養分は、血液の動脈を通して細胞へ送られます。
それと同時に、今度は静脈を通して体中の不要となった水分を血液の中に戻します。
血液の流れが滞ると、静脈に戻るべき水分が体の中に滞ってしまいます。
これがむくみの原因となります。
代謝の低下
代謝が低下するということは、血液の循環が悪くなることにつながります。
私たちは口で呼吸をして酸素を取り込み、脂肪を燃やしてエネルギーを作り出します。
血液の循環が悪くなると、血中の酸素の量が減ります。
その結果、脂肪を燃やすスピードが落ち、食事で摂取したカロリーがエネルギーとなりにくくなってしまい、体重が増えてむくみにもつながります。
老廃物の排出が悪くなる
脂肪はリンパ管を通って全身に運ばれます。
リンパ管には逆流を防ぐように、ところどころに弁がついています。
ところが、リンパ液の流れが悪くなると、弁の部分が詰まってしまい流れが悪くなります。
その結果、体がむくむ事になります。
水分や塩分を摂りすぎる
水分や塩分を摂り過ぎると、血液中の水分が増えてしまいます。
一方、血液が運ぶことができる水分量は決まっています。
すると余分な水分が血管に入れなくなり、それがむくみの原因になります。
筋力低下で冷え性や血行不良
血液は、筋肉が収縮をすることによってポンプの働きをして、体中を循環することができます。
筋肉の量が少なくなると、ポンプの役割ができなくなり、血液の循環が悪くなります。
すると血液は毛細血管まで届くことができなくなり、冷え性になったりむくみが生じてきます。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは、膝下のふくらはぎなどに出る病気で、40歳以上の方では2人にひとりがなると言われているそうなので、少し詳しく説明をしましょう。
ふくらはぎに大きな血管が目立つようになると、それが下肢静脈瘤となります。
脚がむくみ、ふくらはぎが重苦しい感じがしてきます。
かゆみや湿疹が出てくることもあります。
血管には動脈と静脈があり、動脈は心臓から送り出される血液が流れています。
体の上の部分の心臓から血液が流れ出るので、動脈は大半が重力に従って上から下へ流れていきます。
一方、静脈は心臓に戻っていく血液です。
重力に逆らって血液を下から上へ送らなければならないので、逆流を防がなければなりません。
静脈がスムーズに心臓に戻っていくための働きが、いくつかあります。
2 呼吸によって血液を吸引する。
3 強い力の動脈ポンプで、静脈を押し上げる。
4 静脈についている弁で逆流を防ぐ
この中で脚がむくまないためには(下肢静脈瘤にならないためには)、ふくらはぎの筋肉と静脈の弁が重要な働きをします。
ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用は、第2の心臓と呼ばれています。
ふくらはぎの筋力が弱まったり、筋肉の量が少なかったり、弁が壊れてしまうと、下肢静脈瘤法を起こしやすくなります。
下肢静脈瘤は1,000万人以上がかかっている病気で、命の危険はありませんが、慢性的な症状が出てきます。
大きな症状がなければ、治療の必要はありません。
特殊なストッキングを履くと症状が軽くなります。
むくみがなくなることによるメリット
むくみが減ると血流がよくなってきます。
血流がよくなると、特にふくらはぎの部分に溜まっていた水分がきちんと血管に戻ることができるようになって、ふくらはぎ周りは2センチ以上細くなることもできます。
むくみがなくなることで脚だけではなく、全身に及ぼす良い効果とはどのようなものがあるのでしょう。
○血液の流れがよくなって、細胞に酸素や栄養補給が十分おこなえるようになるため、代謝がよくなり、消費カロリーも増えます。
○老廃物も体から出やすくなり、疲れがたまることがなくなります。
また。副交感神経も刺激されるので、リラックス効果や免疫力が上がります。
○筋肉は、血液によって酸素や栄養を十分に与えられるため、柔らかく弾力が出て、さらにトレーニングをすることにより筋肉量も増えてきます。
○栄養は筋肉だけではなく、関節にも十分行き渡ります。
その結果、関節の動きがスムーズになって、膝や股関節の痛みがなくなります。
○血液の循環がよくなることで体温が高くなり、皮膚の色は赤っぽく艶やかになります。
頭皮の血行も良くなるので、髪の毛の量が増えてきます。
脚のむくみケアのリンパマッサージ
脚の余分な水分を、きちんと血管に戻してあげるために、1日5分のセルフマッサージを行いましょう。
たまにエステなどでリンパマッサージをしてもらうのもよいのですが、それよりもたった5分の毎日のマッサージの方が効果が高まります。
鼠径部リンパ節マッサージ
まずは、太もものつけ根にある鼠径部リンパ節からマッサージしましょう。
2 両手を太もものつけ根において、ゆっくりと体重を乗せて圧をかけます。左右を5回ずつ行いましょう。
太もものリンパマッサージ
膝から足のつけ根に向かって、優しくさすりあげます。
足に滞っている血液やリンパ液を上に戻してあげるためのマッサージなので、必ず下から上に向かって行いましょう。太ももの後ろ側と前側で、それぞれ5回ずつ行いましょう。
鼠径リンパ節マッサージ
鼠径リンパ節は、膝の裏側にあるリンパ節です。
2 膝の後ろに両手の指を当てて、軽く押しましょう。
3 両手の指を当てた状態で、下から上にさすりあげま。両膝をそれぞれ10回ずつ行いましょう。
ふくらはぎのリンパマッサージ
足首のリンパマッサージ
2 足首をつかんだまま手を回して、マッサージをします。
3 足首から膝にかけてさすりあげましょう。
足先のリンパマッサージ
2 足裏にはつぼがたくさんあるので、少し強めに揉み上げましょう。
適度な運動をする
ふくらはぎは、一番むくみやすい部分です。
ふくらはぎの血流を筋肉の力で押し上げてあげるために、筋肉量を増やす必要があります。
ふくらはぎを意識した運動は、日常どんな場所でも行うことができます。
階段の上り下り
駅での移動は、エスカレーターを利用しないで必ず階段で昇り降りをしましょう。
会社の階段やデパート、歩道橋など、気にすればあちこちに階段があるので、積極的に利用したいものです。
かかとの上下運動
電車を待つ時間や電車の中など、立っている時間はかかとの上下運動を行いましょう。
ほんの少しの上下運動でも、ふくらはぎに力がかかっていることがわかります。
椅子に座っているときでも、気軽にできる運動です。
椅子に座って足首を上げる
椅子に座って仕事をする場合は、靴を脱ぎ、かかとを上げた状態で過ごしましょう。初めは大変疲れますが、慣れると一日中かかとを上げていることができるようになります。
まとめ
いかがでしたか。
むくみは体重増加につながるだけではなく、ふくらはぎが太って見える原因になります。
スカートから出ているふくらはぎの部分が細くなるだけで、全身がほっそりとした印象になるものです。
むくみは放っておくと老廃物となり、脂肪細胞の間に入り込んでセルライトとなってしまいます。
また、下肢静脈瘤は一度かかると治らないと言われています。
簡単なマッサージやエクササイズをすることで、脚のむくみをケアすることができるのならば、毎日の習慣としてしまいましょう。
ダイエットのためにも健康のためにも、できるだけ早めにむくみはケアしておきましょう。
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