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体を温めて基礎代謝アップそしてダイエット効果もアップ

頭からけむり女性

人の平均体温は、36.5℃から37℃と言われています。
ところが、普通は比較的体温の高い子どもでも、35℃台の子がたくさんいるそうです。
ましてや大人となると、体温の測り方にもよるでしょうが、35℃もない場合もあります。
低体温の方は、ちょっとした微熱の37℃になっただけで、フーフーいうくらい体が弱ってしまいます。
平熱よりも2度も上がれば、その方にとっては37℃が高熱になるのでしょう。
今回は、体温が上がらなくても、常に体が温まるような方法について考えてみました。

もくじ

1冷えは一年中
2体が冷えると太りやすい
3体を温める食品
4お風呂にきちんと入る
5カイロで温めすぎに注意

冷えは一年中

寒い女性

体を温めるとなると、冬だけのことだと考えがちですが、実は、夏でも体はかなり冷えています。
しかも、冬は温めやすいのですが、夏の冷えはなかなか温めることができません。
夏は全体的に薄着をして、冷たいものを食べます。部屋は一日中エアコンで快適に冷やして、汗をかく暇もありません。
外は暑いけれど、部屋の中と自分の身体はかなり冷えている状態になります。

体が冷えると太りやすい

冬の寒い日に外に出ると、体を丸めてできるだけ小さくなろうとします。
体が冷えると、体の中の働きがレベルダウンします。

血流が悪くなる

体温が下がると、血液の流れもゆっくりになります。
血液の流れに力がないと、毛細血管にまで血液が行き届かなくなります。
手や足の先にはたくさんの毛細血管があり、毛細血管に血液が流れることによって、体の先端を温めてくれます。
また、血液と共にリンパ液の流れものろのろとなります。
血液やリンパの流れがスムーズに行われなくなると、細胞の中の老廃物を処理することができなくなります。
細胞中の老廃物や水分は、血液やリンパ液に乗って体の外に排出されます。
水分や老廃物が細胞の中にたまると、それがむくみとなって現れます。
むくみは脚だけではなく、体中のいたるところに現れます。
むくみを全部取り除くと、一回り体が細くなって体重も数キロ落とすことができます。
また、血液の流れがよくなると、体全体に酸素や栄養分がどんどん運ばれます。
たくさんの栄養をもらった筋肉は働きがよくなり、肌もきれいになっていきます。

免疫力が下がる

体温が低いと免疫力が低いと言われます。
体温が1度下がると、免疫力は37%も下がってしまいます。
体温が低くなると白血球の働きが悪くなり、病原菌やウイルスが体内に侵入しても戦う力が弱くなってしまいます。
すると、ちょっとしたことで風邪を引いたり、小さな傷がなかなか治らなくなります。

基礎代謝が下がる

体温が1度下がると、基礎代謝は12%低下します。
基礎代謝が12%も低下すると、1日約200~500kcalの消費カロリーが減ってしまいます。
つまり、ダイエットを希望しているのに、体温が1度下がるだけで毎日500キロカロリーが使われない状態で体に蓄えられるのでは、かなりダイエットの効率が悪くなってしまうことになります。
500キロカロリーを運動によって減らすには、ジョギングだと1時間半走り続けなければなりません。
体温を上げて基礎代謝を上げれば、運動をしなくても太りにくい体質になることができます。

体を温める食品

温かいスープ

体温を1度高くすることはなかなかできないことなので、体の中を温めるようにしましょう。
それには、温かい食べ物を食べることが一番の早道です。
食品(食材)の中には、体を温める食べ物と冷やす食べ物があります。
東洋医学では、食べ物を3つの性質に分けています。
「陽」は体を温める食べ物、「陰」は体を冷やす食べ物、そして「平」は陽、陰のどちらでもなく、中間の食べ物です。
体を温めることができる食べ物は、次のようなものです。

寒い地方で作られた食べ物

一般的に寒い地方で作られた食べ物や、冬が旬の食べ物は、体を温めると言われています。
たとえば、くだものは全般的に体を冷やしますが、リンゴやさくらんぼなど、東北地方や長野で収穫される果物は、体を冷やしません。

濃い色の食べ物

黒っぽい色や濃い色の食べ物、また暖色系(赤、黄、橙色)の食べ物は体を温めます。
たとえば、小豆やひじきなどの黒いもの、白米よりも玄米、白ごまよりも黒ごま、白砂糖よりも黒砂糖など、できるだけ濃い色のものを選びましょう。
肉や魚も、白身のものよりも赤身の方が体を温めます。

地下の食べ物

根菜類やイモ類など、地下でできた食べ物は、体を温めます。
イモ類などは、自分自身に熱があるので、できるだけ太陽から逃れようとして地下にもぐると言われています。
また、冷たい性質の食べ物は、できるだけ太陽に当たって、熱を得ようとします。

硬い食材

やわらかい食べ物は、水分や油分を多く含んでいることになり、体を冷やす原因となります。
水分は、体にたまると体を冷やすことになります。

食塩の量が多い

東北地方では塩分の摂取量が多すぎると言われていますが、塩分の多いものは体を温めます。
しかし、食塩は取り過ぎると体に水分を溜め込むことになるので、むくみの原因となりやすくなります。
また、高血圧の原因にもなります。

体を温める飲み物

飲み物も、色が薄いものよりも濃いものの方が体を温めます。
緑茶よりもほうじ茶や紅茶やウーロン茶の方がよく、白ワインよりも赤ワインのほうが体を温めてくれます。
一時ココアダイエットが流行りましたが、ココアは体を温めてくれます。
しかし、コーヒーは真っ黒ですが、体を冷やす働きがあります。
秋から冬は体が冷えます。
次のようなものを食べると、体を芯から温めることができます。

○きのこ類
○サツマイモや里芋、レンコン、ごぼう、大根(加熱する)
○小豆、黒豆
○かぶ、ほうれん草、春菊
○そば

こうしてみると、秋や冬の寒い時に、スーパーでわざわざ値段の高い夏の食べ物を買わなくても、地元でできた旬の野菜を食べることによって、体が温まることがわかります。

お風呂にきちんと入る

1日のシメとなるお風呂は、どうしても面倒くさくなりがちです。
今日はお風呂に入ろうと思っていても、その時間になると、シャワーだけで済ませてしまうこともあります。
お風呂は、全身を芯から温めるチャンスです。
面倒くさいことはわかっていますが、髪や体を洗うことよりも、湯船につかることを優先するくらいの考えでいると、新陳代謝が上がります。
お風呂に入るには、湯船につかる前に、シャワーで体の表面を温めましょう。
表面が冷たいまま湯船に入ると、お湯の温度が一気に下がってしまいます。
体の芯まで温めたいので、お湯の温度は少し高めの42度くらいに設定しましょう。
いつもカラスの行水で湯船につかる時間が短い方は、湯船の中で歯磨きをすると、時間つぶしになり、歯をゆっくり磨くことができます。

カイロで温めすぎに注意

真冬に、体を冷やさないように体中にカイロを貼り付ける方がいますが、これには注意が必要です。
一日中体を温め続けていると、自分で温めようという力が弱くなってしまいます。
家の中ではヌクヌクと過ごしても、一歩外に出れば、体は冬の寒さと戦わなければなりません。
寒い中にいると、体は体温を保つためにがんばります。
すると体の中はゴウゴウと燃えて代謝がよくなり、消費カロリーが増えていきます。
真冬に一時的に外にいて冷えることと、体の末端が常に冷えることは違います。
手足が冷えないように気をつけて、体全体は冬の寒さに耐えられるようにしていきましょう。
体を温めることによって、不都合になることは何一つありません。
ただ1つ、少し汗をかきやすくなることが困りますが、それでも、汗をかくことによって基礎代謝が上がるのだと思えば、多少の我慢をすることにしましょう。
体を温めるには、エアコンやストーブの力を借りるのではなく、体の内側から温めなければなりません。
自分の身体を自分の力で温めることによって、基礎代謝が上がり、痩せ体質になっていきます。
夏でもできるだけ温かい食べ物を食べて、一年中冷えることのない体作りに励みましょう。

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