1お豆腐の栄養素
2お豆腐のメリット
3お豆腐と高野豆腐の違い
4お豆腐のカロリー
5お豆腐を使ったメニュー
お豆腐の栄養素
お豆腐は大豆とにがりだけでできているので、栄養素は大豆の栄養と同じになります。
お豆腐は、大豆を蒸しておからと豆乳に分け、豆乳ににがりを加えて凝固させて作ります。
大豆には、優れた栄養素がたくさん含まれています。
たんぱく質
大豆には、たんぱく質がたくさん含まれているので、畑の肉と呼ばれています。
大豆のたんぱく質は植物性たんぱく質などで、悪玉コレステロールが増える心配がありません。
また、お豆腐を作る過程で、大豆のたんぱく質のうち約80%が豆乳に移り、そのうちの90%がお豆腐に移ります。つまり、お豆腐には大豆の70%以上のたんぱく質が含まれていることになります。
ちなみに、納豆は大豆をそのまま食べることになるので、含まれるたんぱく質は、100%大豆たんぱくと同じ量になります。
大豆の食物繊維は、おからにすべて移ってしまいます。
大豆レシチン
レシチンには、血管に張り付いたコレステロールを溶かす働きがあります。それによって血液の流れがよくなり、動脈硬化などが予防されます。
カルシウム
過度なダイエットによりカルシウムが減少して、数十年経ってから骨密度が減少してしまう事があるようです。
また、40代になって女性ホルモンが減少してくると、骨を作る働きが弱くなり、なおいっそうカルシウムを摂取する必要が出てきます。
お豆腐1丁には多くのカルシウムが含まれているので、1日のカルシウムの約半分の量を摂取することができます。
大豆サポニン
サポニンには、活性酸素を抑える働きがあります。
活性酸素は体にとって必要なものですが、多くなり過ぎると、体にとっての重要な細胞も破壊してしまいます。
また、サポニンは脂肪酸の酸化も防ぐので、大豆サポニンによって皮膚が若返り、アンチエイジングの効果もあります。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをするので、更年期で女性ホルモンのエストロゲンが減少することによる、さまざまな症状(更年期障害)を軽くすることができます。
日本人は古くからお豆腐をはじめとして、お醤油やお味噌などの大豆を原料としたものを食べているので、更年期の症状がおだやかであるといわれています。
大豆オリゴ糖
大豆に含まれるオリゴ糖は、大腸菌によって分解されます。
また、ビフィズス菌はオリゴ糖をもとに増えていくので、お豆腐を食べることによってビフィが増えて、大腸の働きを活発化させます。
お豆腐のメリット
どこのスーパーやコンビニでも気軽に買うことができるお豆腐は、安くて便利な食品です。
お豆腐には、パックの中で水に浮いているタイプのものと、小さめのパックの中、すきまなくいっぱいに詰め込まれたタイプのものがあります。
水に浮いているタイプのお豆腐は、豆乳が固まったあと水でさらすので、雑菌が入りやすく日持ちがしません。
小さめのパックいっぱいに詰め込まれたタイプのお豆腐は、充てん豆腐と呼び、パックの中に豆乳とにがりを入れて、そのまま熱湯の中で固めるので、雑菌が入らず長期保存が可能になります。
ダイエットでお豆腐を使う時には、いつでも使えるように充てん豆腐をいくつか買って、いつも冷蔵庫に入っている状態にしましょう。
お豆腐はスーパーのセール品にもなりやすいので、安い日に日持ちするタイプのものをいくつか買って、冷蔵庫に入れておきたいですね。
また、お豆腐はパックから取り出して、そのまま食べることができるので、調理が簡単で散らかることもなく、片付けも楽です。
お豆腐には癖のある味がないので、タレやドレッシングを変えることで、飽きることなく毎日食べ続けることができます。
お豆腐は栄養豊富な食品なので、海外のセレブたちが積極的に食材として取り入れ始め、マクロビオティック主義者達の間では、欠かすことのできない食品となっています。
そのため、今では世界中の主要なスーパーには、必ずお豆腐が置かれています。
お豆腐は、たんぱく質が多くしかも脂肪分が少ないので、ダイエット向きの食品ですが、その他に、「GI値」が低い食品なので、ダイエット用としては優秀な食品になるのです。
GI値とは、血糖値が上がるスピードを指数で表わしたもので、数値が低いほどダイエット向きの食品となります。
血糖値が上がると、インシュリンの分泌が活発になります。
インスリンは、血中の糖分を脂肪細胞に取り込んで、グリコーゲン(貯蔵タイプの糖)や脂肪が構成される働きを助けるので、インスリンにあまり頑張ってもらうと、ダイエット上都合が悪くなります。
従って、血糖値はあまり上がらない方がありがたいので、低血糖である低GI食品を選んで食べることが、ダイエットにとって効果的となります。
お豆腐のGI値は42です。この数値は、ブドウ糖を食べたときの血糖値のあがり方を100としています。
ご飯のGI値は82なので、お豆腐はかなり低GI値であるということができます。
ちなみに、食パンやうどんやにんじん、じゃがいものGI値は90くらいなので、食べ過ぎると太りやすくなります。
お豆腐と高野豆腐の違い
高野豆腐は、お豆腐を冷凍庫で固めて、乾燥機で乾燥させたものです。
お豆腐を冷凍乾燥させているので、栄養分も凝縮されています。
特に注目したいのはたんぱく質の量で、普通のお豆腐の7倍も含まれています。
また、お豆腐を凍らせることによってたんぱく質が変化して、コレステロールを抑える作用が強くなり、消化吸収も良くなります。
高野豆腐は、お豆腐が凝縮されているので、小さくても重量感があり、満腹感を感じることができます。
お豆腐のメリットであり、高野豆腐のデメリットとなることは、高野豆腐はそのまま食べることができないということです。
水に戻してから調理をしなければならないので、ひと手間かかることが少し面倒です。
そして、調理をする際にお砂糖を多めにして煮ると、せっかく低GIにもかかわらず、お砂糖でGI値を高めることになってしまうので、十分気をつけましょう。
お豆腐のカロリー
お豆腐は、1丁が約300gです。
お豆腐100gのカロリーは、絹ごし豆腐で56kcal、木綿豆腐で72kcal、充てん豆腐は59kcaになります。
ご飯はお茶碗一杯で270キロカロリー程度なので、お豆腐はかなり低カロリーの食品であると言えます。
お豆腐を使ったメニュー
低カロリーで低GI値、しかも栄養豊富なお豆腐は、ダイエット用の食品として積極的に使いたいものです。
ただし、お豆腐1丁はかなりの分量があります。
これをすべて冷奴で食べるとなると、1日で飽きてしまいます。
また、豆腐ハンバーグのように、お肉の代わりの具材として使ったとしても、食べきれないほどのハンバーグができてしまいます。
お豆腐を効果的に食べるには、やはり鍋料理が一番でしょう。
お豆腐を使った鍋料理を1年半食べ続けて、15キロのダイエットに成功した有名人もいます。
元モーニング娘の辻希美さんは、ダイエットをするために豆腐鍋も始めたわけではなく、ただ単に湯豆腐がおいしくて毎日食べ続けた結果、体重が落ちたのだそうです。
味にあきてしまった時には、ポン酢やゴマダレなどに変えて、それでも湯豆腐は飽きることなく食べ続けていたそうです。
辻さんは、お豆腐は腹持ちがよいので間食が減ったそうですが、1日に1回は甘いものを普通に食べていたそうです。
無理をしない自然なダイエット方法で、辻さんは1年半の間で60キロ以上だった体重が40キロ台に落ちたそうです。
このように、飽きずに鍋料理を食べ続けることができると、栄養の偏りもなく、健康的にダイエットが成功することができます。
また、鍋料理はあつあつをフーフーしながら食べるので、大量に汗をかき、消費カロリーが増えます。
体の芯から温まることによって体温が上がり、全身の血液の流れがよくなり、毛細血管にまできちんと血液が行き届くようになります。
その影響で冷え性がケアされ、むくみもなくなるので、お豆腐を使った鍋料理は、ダイエット効果が一番ある食事方法だということができるでしょう。
お豆腐がメインの鍋料理を食べる時も、ご飯は必ず食べましょう。
ダイエットの時は、炭水化物が敵のように感じられますが、糖質は脳や筋肉のエネルギーとなるので、必要以下の量に減らすことはやめましょう。
お豆腐をたくさん食べることによって満腹感を感じることができたら、最後にご飯をお茶碗に半分程度食べましょう。
お鍋の中にご飯を入れると、お鍋に浮いた余計な油や塩分を摂り過ぎることがあるので、ご飯は必ずお茶碗で食べることにしましょう。
お豆腐が嫌いだという方はあまりないと思うので、お豆腐ダイエットは手軽に始めることができそうです。
お豆腐は、安くて手軽に手に入る植物性の高たんぱくな食品です。
同じく、安くて手軽な動物性たんぱく質を多く含む、ゆで卵と一緒に食べると栄養的には完璧です。
ただし、お豆腐を置き換えダイエットにすることなく、きちんとご飯も食べながら、健康的にダイエットを行いましょう。
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